導入の経緯
「週に1回体重をはかるだけ」、手軽さが決め手
産業保健に携わる帆苅保健師の呼びかけにより、サンデン健康保険組合様とのコラボヘルスが実現。2015年秋に「減量キャンペーン」の実施を予定しています。採用への経緯や想いを帆苅様にお伺いしました。
(左からサンデン健康保険組合細谷泰治常務理事、サンデンビジネスエキスパート株式会社帆苅なおみ保健師 )
◆これまでどのような保健事業・イベントを行っていましたか?
運動に関するイベントを月に1度事業所で開催したり、禁煙キャンペーンを2~3年に1度全社的に実施したりしています。また健保主催のウォーキングイベント(歩け歩けキャンペーン)も毎年実施しています。
昨年、衛生管理者が部長となって立ち上げた部活に社員が自主的に入部して健康づくりを実践するという「健康づくり応援キャンペーン」を新たに実施しました。その際、「運動は難しそうだけど体重をはかるだけなら」と”体重はかるだけ部”に入部した人が想像以上に多かったことが印象に残っています。
◆保健事業を行ってうまくいかない点や課題はありましたか?
一昨年までは、月に1度の運動イベントに対して健康意識の高い人が10~20人参加する程度でしたが、昨年行った「健康づくり応援キャンペーン」は社員の興味に近い活動ができていたようで、最終的に約140名まで参加者を伸ばすことができました。が、それでもまだまだ足りないと思っています。
管理職の参加が少ないことも課題です。
健康経営という観点でも管理職の意識改革は必須だと考えていますが、参加しない理由の上位に「多忙」が挙がっており、忙しくても取り組める手軽さが必要と感じています。
また、若い世代の3人に1人が肥満だということも問題視しています。若いうちから手を打たないと将来の医療費抑制に繋がらないため、20代~30代にも気軽に参加してもらえる保健事業が必要と考えています。
◆沢山のサービスの中から弊社の減量キャンペーンを選ばれた理由は何ですか?
インサイツさんを選んだ決め手はシンプルであることにつきます。”体重はかるだけ部”が人気があったこと、また管理職の参加を促すためにも、お手軽で簡単にできることが一番良いと思いました。
実は、体重は毎日計測すべき、と私は思っていたのですが、週に1回でも十分効果が期待できるということをインサイツさんのホームページで拝見し、だったらよりお手軽な「週1回」が一番じゃないか、と思い直したのです。
また、沢山の機能がついていても実際に使われることはほとんどない、という経験則もあり、インサイツさんの減量キャンペーンのように無駄な機能は付けずに必要なものだけに絞られていたほうが社員も理解しやすいと考え、採用を決めさせていただきました。
◆もうすぐ減量キャンペーンが始まりますが、どのような成果を期待していますか?
参加した人には、今回の減量キャンペーンを通して、「週にたった1回体重をはかるだけ」でもカラダが変化することを知って、それを面白いと感じ、体重をはかることを習慣化してもらいたい、と思っています。
動機づけには3~5年くらい中期的に続けていくことが必要ですし、続けることで体重を意識してコントロールできる人が増えてくることを期待しています。
◆最後に一言
健康保険組合、会社、共済会などは、「社員の豊かな人生」という大きな目標に向かって風通し良く活動すべき、と考えています。
今回、健康保険組合とのコラボヘルスとして取り組む減量キャンペーンが協働を促し、総合力を発揮するきっかけに、そしてこのキャンペーンを続けていくことで、社員自身が健康づくりをしやすい職場環境だと気づき意識が醸成されていければいいな、と思います。
インサイツ担当者から
帆苅保健師は、サンデングループ内に留まらず、群馬県内のさまざまな企業と保健事業・衛生管理の事例を共有するための組織づくりでもリーダーシップを発揮されています。
精力的に活動されている帆苅保健師の期待に応えられるよう、我々も精一杯サービス提供させていただきます。貴重なお話をありがとうございました。
実施後のご感想
減量キャンペーンについて、帆苅なおみ保健師(サンデンビジネスエキスパート株式会社)にお話を伺いました。
◆どのような方が参加されていましたか?
体重が少し重めの人は、減量キャンペーンのようなイベントには消極的なのが通常でしたが、この減量キャンペーンでは、BMI25付近の方が多く参加していて良い意味で意外でした。
個々人でエントリーできることが良かったかもしれません。普段はこのようなイベントには無関心で参加しないけれどもひそかに痩せたいと思っている方が、エントリーしてくれたと推察しています。
これまでの保健事業では140名程度に留まっていた参加人数は、今回、過去最高の400名となりました。
◆減量キャンペーンは生活習慣改善のきっかけになりましたか?
アンケートでも「生活習慣を見直すきっかけになった」との回答が多く挙がっていましたし、「週に1回、体重をはかるだけ」でも自分の体と向き合う機会を作れたことは大きかったと思います。
若い世代だと自宅に体重計を持っていない人も多く、健康管理室に体重をはかりに来る方もいました。そうやって足を運んでもらうことも、健康に関心を持ってもらうための機会になり良かったと思います。
◆手軽さや利便性等はいかがでしたか
「週に1回」という頻度、シンプルにつくられた入力フォームのおかげで、入力はとても簡単で手間いらずでした。
事務局から送られる健康情報や案内メールも、忙しいときにはすぐに見られないケースがあったと思いますが、そのような多忙な方でもストレスなく追いかけることができ、頻度・ボリュームも適切だったと思います。
◆参加された方のコメントなどありましたらお願いします。
今まで保健指導では改善していなかったのに、減量キャンペーンで痩せたという社員がいました。
久しぶりにお会いしたら「このキャンペーンで体重をはかり始めてから気をつけるようになって体重が減ったんだ。今までお腹がパンパンで苦しかったのにこんなに痩せちゃって(笑)」なんてお話ししてくださって。
「週に1回」という手軽さがご自身にぴったり合ったようで、私もとても驚きました。
インサイツ担当者から
当初は参加者数300名を目指していたところをそれ以上の方に参加いただき、改めて「減量」に対するニーズの高さを感じました。
今後も無関心層の参加促進、健康づくりの意識醸成のお手伝いさせていただきます。貴重なお話をありがとうございました。
実施概要
- 企画名称
- シューイチ!体重測定チャレンジ
- 募集期間
- 4週間
- 参加者数
- 394名(内59%が肥満基準値※以上に該当)
※特定保健指導階層化肥満基準(腹囲:男性85cm、女性90cm/BMI:男女問わず25) - 開催期間
- 12週間
お客様概要
- サンデン健康保険組合
- 所在地:群馬県伊勢崎市
- 加入者数:9,964名
- 事業所数:26事業所
- URL:http://www1a.biglobe.ne.jp/sandenkenpo/