NEWSお知らせ

【プレスリリース】第4期特定保健指導を先取りした “成果重視型”特定保健指導「マイナス2・2チャレンジ®」において 50%以上が主要達成目標(2㎝・2㎏減)を達成

2023.11.14

プレスリリース

〜アウトカム評価の対象となる1cm・1kg 減は6%〜

医療保険者加入者向け健康増進サービス及び特定保健指導サービスを提供する株式会社インサイツ(本社:東京都中央区、代表取締役:石川陽介、特定保健指導機関コード:1321900076、以下「インサイツ」)は、令和6 年度から始まる第4 期特定健診等実施計画における特定保健指導(以下「第4 期特定保健指導」)のアウトカム評価方法を用いて、“成果重視型”特定保健指導「マイナス2・2 チャレンジ®」の令和4 年度実績を評価したところ、主要達成目標である「腹
囲2cm・体重2kg 減」の該当者が52%、アウトカム評価の対象となる「腹囲1cm・体重1kg 減」の該当者が6%(腹囲2cm・体重2kg 減達成者を加えた合計は58%)となりましたのでご報告いたします。
※「マイナス2・2 チャレンジ®」は株式会社インサイツの登録商標です。

第4 期特定保健指導の目的は「腹囲・体重の減少」

2008 年4月に開始された特定保健指導は、本来の目的である「生活習慣病の予防と早期発見」の質を高めるため、この度、厚生労働省において令和6 年度から始まる第4 期特定保健指導に向けて3度目の見直しが行われました。見直しの大きなポイントは、特定保健指導によって成果が出たかどうかを評価する「アウトカム評価」の本格的な導入。主要
達成目標として「腹囲2cm・体重2kg 減」が掲げられ、それを達成すれば介入量(プロセス)を問わず、特定保健指導終了とすることができることになります。また、「腹囲1cm・体重1kg 減」や行動変容が認められた場合も、評価の対象となります。第4 期特定保健指導では、この評価方法に基づいた効果的な保健指導を行うことで、結果的に特定保健指導対象者の減少にもつながると期待されています。

第4 期特定保健指導の課題

一方で、第4期特定保健指導開始前に、成果を重視した特定保健指導プログラムを実施した例は少なく(実証事業を除く)、「腹囲2cm・体重2kg 減」といったアウトカム評価の達成率が未知数であるため、予測が立てづらくアウトカム重視のプログラムを採用しづらい、結果として従来のプロセス評価を踏襲せざるを得ない、という課題も指摘されています。
そのため、第3 期特定保健指導における「モデル実施」制度を活用して“成果重視型”特定保健指導「マイナス2・2 チャレンジ®」を展開してきたインサイツは、第4 期特定保健指導におけるアウトカム評価達成率の参考にしていただくため、その実績をご報告いたします。

“成果重視型”特定保健指導「マイナス2・2チャレンジ®」の実績(令和4 年度)

令和4 年度の「マイナス2・2 チャレンジ®(ICTを活用した遠隔初回面接及び専用Webアプリを活用した3 ヶ月間の継続支援)」の実績は、健診時と比較して55.8%の方が腹囲▲2cm を達成、54.8%の方が体重▲2kg を達成いたしました。これを第4 期特定保健指導のアウトカム評価に照らし合わせた場合、「腹囲2cm・体重2kg 減」が52.2%、「腹囲1cm・体重1kg 減」が6.0%となります。(図1 参照)

図1 令和4 年度「マイナス2・2 チャレンジ」の実績及び第4 期特定保健指導のアウトカム評価

「腹囲2cm・体重2kg 減」達成者は次回健診における特定保健指導脱出率が高い

また、「マイナス2・2 チャレンジ®」において「腹囲2 ㎝・体重2 ㎏減量」を達成した方は、翌年度の特定健診において改善が見られ、特定保健指導の非対象になったケースが多いことを確認しております。さらには、未達成者においても「プロセス評価型(180p)プログラム」利用者と比べて改善が見られていることからも、“成果重視型”特定保健指導に取り組むことにより、翌年度の特定健診結果の改善に繋がる可能性が高いと考えられます。(図2 参照)

図2 積極的支援対象者の翌年度特定健診階層化結果

第4 期の大きな変更点となるアウトカム評価を推進することで、より効果的な特定保健指導となることは明らかです。インサイツにおける“成果重視型”特定保健指導の実績は、第4 期特定保健指導に向けた検討材料として、ご活用いただけるものと考えております。詳しくはお問合せください。